2025年5月29日。代々木のNHKにて、局内有志の方たちによるトランスジェンダーについての勉強会にお招きいただきました。
国内ではLGBT理解増進法や、性同一性障害特例法、また経産省トイレ使用違法制限事件など、そして国外ではトランプ大統領による反トランスジェンダー政策や、英国最高裁による平等法の解釈判決など、トランスジェンダーに関するニュースが否応なく情報として流通する時代になりました。そんななか、有志の方たちが独自にトランスジェンダーについての勉強会を企画してくださり、講師としてお招きいただきました。
当日は1時間ほどわたしからお話しをしたあと、1時間弱の質疑応答の時間がありました。対面・オンラインいずれも多くの参加者があり、熱心なご質問・ご意見をいただくことができ、私も刺激を受けました。勉強会には、福祉・若者の関連番組の制作に携わる方々のみならず、報道・政治部門の方々ふくめ多様な領域・職種の方がお越しくださり、それぞれの立場から、公共放送の実務を担う倫理とどのように向き合うべきか、聞くこともできました。
今回の勉強会は、今年2月にTネットが実施したメディア向け勉強会がきっかけの1つとなっています。こちらの勉強会でも私から少しお話をさせていだきましたが、こうして次なる勉強会・対話の場所へとTネットの活動が広がっていることを実感でき、アドバイザーとしてとても嬉しく思います。(Tネットさんにももちろん報告済みです)
トランスジェンダーについては、当事者でないと分からない生活の実情、法律の不便さなど、まだまだ情報が社会に不足している状況です。だからこそメディアの役割は大きいし、メディアのために情報提供をできる当事者団体の役割も大きい。私も、引き続きメディア関係者の方々にとって役に立てるような情報発信を心がけていきたいと思います。
(参考資料:勉強会で使用したスライド画像の1つ)
