2025年8月21日。前橋市生涯学習課のお招きにより、人権教育推進会議の講師を務めてきました。参加者は教育委員会や学校長、地域の図書館長や公民館長の方々でした、
私の講演題は「LGBTQの人々を前提とした街づくりへ」とし、ジェンダー平等の話から始めて、マジョリティ/マイノリティの区別が「社会によって想定されているか/想定されていないか」の別であるということをまずお話ししました。
その後、性愛や恋愛、そして性別のあり方について、どんな人たちがこの社会で「想定外」とされているかという観点から、LGBTQの人たちの経験や状況を考え、いまこの街に確かにいるはずのそうした当事者たちを排除するのではなく、排除しない街づくりをするにはどのように考えればよいか、といったお話しをしました。
参加者の皆さんは、特段LGBTQに興味があってこの会議にお越しになった方ばかりではないと思いますが、終了後は館内や商店街などで何名もの方からお声かけをいただき、教育委員会や図書館など、それぞれの場所でどんなことを考えていくべきか、具体的なことまで含めて突っ込んだお話しをすることができました。
今回の講演は、私が実質的には前橋を転居して以降、再び前橋に戻ってくる機会となりました。3年半のあいだ住んでいたにも関わらず、地元に貢献できない悔しさがありましたので、こうしてお声かけ頂けたことに、感謝いたします。とにもかくにも、このように前橋の方たちと繋がれた大きなきっかけは、2023年の「協働ミーティング」でした。そこで県内の多様な方たちと繋がることができ、今にいたります。2023年にこの協働ミーティングを完遂できたこと、県の方にはご苦労もあったかと思いますが、改めて感謝を覚える次第です。